ロレックス 初代 GMT‑マスター
【全体概要】
ケース径 39 ミリメートル、厚み 13 ミリメートル、ケース番号 355863、型式 6542、1959 年製造。
デュアルタイムゾーン、中央秒針、自動巻き、防水機能。
3 ピース構造のステンレススチールケースに研磨・ヘアライン仕上げを施し、スクリュー式バックカバーとリューズを搭載。
24 時間表示の第二タイムゾーン用ベゼルは人工ゴム製で、赤と黒の 2 色で昼と夜を区分。
サファイアクリスタル風防にはデイト拡大レンズ(サイクロプスレンズ)付き。
ブラック文字盤には蛍光素材のドット・バー・三角形インデックス、メルセデス針を採用。
ステンレススチール製ロレックス・オイスターブレスレット。
純正ボックスおよび国際保証書(現在は期限切れ)付属。
【ムーブメント仕様】
ロジウムメッキ 1030 ムーブメント、ルビー 25 石。
ストレートレバー式脱進機、単金属テンプは 5 方位にて精密調整済み。
緩衝装置、自動補正式ブレゲヘアスプリング、微調整装置、バタフライローターを搭載。
文字盤・ケース・ムーブメントのすべてにサイン(刻印)が入る。
【解説】
本モデルはロレックス初代 GMT‑マスターで、1954 年に製造されたものである。
最大の特徴は、メルセデス針と先端に大きな三角形インデックスを備えた秒針に加え、特殊な人工ゴム製ベゼルを採用している点にある。
ロレックスが当初この素材を選んだ理由は、堅牢で耐久性に優れ、かつ反射光でパイロットの視界を妨げないようにするためである。
1956 年以降、ロレックスは一部モデルで金属製ベゼルを採用し始め(例:1675 に搭載されたイエローゴールド製第二時間表示ベゼル)、その後セラミック素材へと移行していった。